旧津倉邸とは?

磐田市掛塚に佇む「旧津倉邸」は、江戸から明治にかけて繁栄を極めた「掛塚湊」の面影を今に伝える貴重な歴史的建造物です。明治中期に地元の大工の手によって建てられた母屋は、材木商を営んでいた津倉家らしく、至るところに選び抜かれた良材が惜しみなく使われています。

邸内に足を踏み入れてまず目を引くのは、玄関にそびえる一尺(約30cm)を超す欅の大黒柱です。美しい木目を持つこの通し柱は、二階に上がるとさらに驚きの表情を見せます。柱にある節穴を活かし、商売繁盛の神様である「大黒様」が彫り込まれているのです。廻船問屋や両替商も兼ねていた津倉家の、福を招く粋な遊び心が感じられます。

また、天竜の山住杉を用いた天井や、山桜の樹皮をしつらえた茶室など、現代では再現が難しいほどの贅を尽くした職人技が随所に光ります。一方で、昭和10年に増築された洋室には、高級な外国製ガラス戸や、皇族のために作られたと伝わる貴重な応接セットが当時のまま残されており、和洋が織りなす華やかな歴史の息吹を今に伝えています。

奥の座敷には、福田半香(一八〇四~一八六四 )、平井顕斎(一八〇二~一八五六 )が描いた山水画や浜松市出身の山下青厓(やましたせいがい・一八五八~一九四二 )の水墨画の襖があり、二階には様々な短冊、扇画などを貼った襖もあります。

庭には伊豆石の蔵や石燈籠、井戸等があります。
また二本の「なぎの木」が植えられており、廻船業を営んでいた「津倉家」でも海の安全航行(なぎの木=海の凪ぎ)を祈り縁起を担いで植えられたものと思われます。

アクセスマップ

〒438-0234静岡県磐田市掛塚1099

駐車場のご案内

お車でお越しの方は、天竜川河川敷の駐車場をご利用下さい。
駐車場から旧津倉邸までは徒歩約1分の距離となります。

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